お子さんがいらっしゃるご家庭では、カブトムシやクワガタ等を飼育されたことのある方も多いのではないでしょうか?

子供の頃を思い出し、ついお子さん以上にワクワクしてしまうパパもいらっしゃるでしょう。

ところで、あなたはカブトムシやクワガタなど虫を飼育するケースの中に“白い小虫”を発見したことはないでしょうか?

虫かごに潜むダニについて

実は、その虫は、“ダニ”である可能性大です!

本日は、【虫かごに潜むダニ】のお話をご紹介しましょう。

カブトムシなどダニはいたるところに付着している

真新しい虫かごを準備して、市販の腐葉土や朽木、餌をセットしたにもかかわらず、なぜそこにダニがいるのでしょうか?

その答えは、「すでにあらゆるモノの中にダニが潜んでいるから」です。

例えば、腐葉土は、栄養分の豊富な土は、ダニにとっては格好の餌場となりますので、市販の腐葉土を購入したとしても、すでにそこにダニはいる可能性が高いです。

同様に、朽木の中も、ダニの理想的な潜伏場所となります。

また、意外なことに、ダニの中には昆虫に寄生し、体液を吸って生息している種類のものもいて、カブトムシ自体にダニが付着している場合もあります。

一つひとつ挙げていくと、もはや「昆虫の飼育にダニはつきもの」であると言っても過言ではなさそうです。

昆虫の近くに潜むダニの種類とは?

ダニの種類は“2万種以上”とも言われるほどですが、その中でも、カブトムシやクワガタに近づくのはどのようなダニなのでしょうか?

主なものはコナダニやイトダニの一種と言われていますが、正確なところは明らかになっていません。

虫かごの中にダニがいても、直ちに昆虫の成育に問題を生じることはありませんが、体表にぎっしり付着している場合には要注意です。

ダニによって呼吸穴である気門がふさがれれば、たちまち窒息死してしまう可能性がありますので、体に多く付いてしまっている場合には、柔らかい歯ブラシ等を使って取り除いてあげる必要があります。

昆虫周りのダニ対策として有効なのは?

「昆虫飼育にダニはつきもの」とはいえ、ダニが身近に潜んでいるとなれば、心穏やかではいられませんね。

カブトムシやクワガタを飼育する場合、どのようなダニ対策が有効なのでしょうか?

ここでは、昆虫周りのダニ対策についていくつかご紹介しておきましょう。

昆虫用のダニ除けグッズを活用する

調べてみると、ダニ対策として昆虫マットにまぜるものが売られています。

昆虫用として作られているものは、もちろんカブトムシやクワガタには無害です。

腐葉土を使わない

腐葉土は、ダニにとっての格好の餌場であり、繁殖場所となります。

よって、腐葉土ではなく防ダニマットを用いることで、ダニの増殖を格段に抑えることができます。

ただし、メスに卵を産ませることを考えている場合には、やはり腐葉土を準備する必要があるので要注意です。

朽木を電子レンジで加熱する

餌場や止まり木として朽木を配置する場合、使用前にしっかり天日干ししてダニを死滅させておくことをお勧めします。

しかしながら、布団干し同様、この方法で完全にダニを退治することは出来ないので、万全を期すなら、朽木をビニール袋に入れ、電子レンジで加熱してしまう方法もあります。

ただし、同様のやり方で、有益なバクテリアを豊富に含む腐葉土を加熱することは、くれぐれも控えましょう。

まとめ

いかがでしょうか?

ダニ対策は、事前の“ひと工夫”が肝心です。

昆虫の飼育を家族皆が楽しめる様、ダニ対策は抜かりなく行って下さいね。