「毎日の暮らしに、癒しのグリーンを」ということで、インテリアの一環として観葉植物を置いている家庭も最近は増えていますが、そんな観葉植物もよ〜く見てみると・・・葉っぱに赤い小虫がついていて、とっても悲しい気分になった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その赤い虫、実はダニの一種であるというのは、ご存知でしょうか。
放っておけば植物の栄養をどんどん吸い取ってしまうので、早期に適切な対処が必要です。
植物に潜むダニとその対処方法
本日はそんな植物に潜むダニとその3つの対策をお伝えします。
植物に付着してどんどん繁殖していくのは、アカダニ
屋内の観葉植物によくいる赤い虫の正体は、ハダニ科のダニです。
正式名称は「カベアナタカラダニ」といい、「アカダニ」「タカラダニ」と呼ばれます(ここでは「アカダニ」と表記します)。
体長はおよそ0.5mm前後、足が8本あるため一見するとクモの様な体つきをしており、アカダニは通常、植物の葉の裏側に付着し、養分を吸い取ることで生きています。
養分を吸い取られた葉は白く変色するため、葉に不自然な白斑が生じている場合にはアカダニが棲みついていると考えて良いでしょう。
被害は特定の植物に限定されず、周囲の植物にどんどん広がっていくのが特徴で、アカダニの被害を受けた植物は、次第に弱っていってしまいます。
アカダニ対策には「早期駆除」が基本
アカダニは卵から成虫に生長するまでの期間がおよそ10日間と短く、しかもどんどん繁殖していきます。
そのままにしていたら、あっという間に植物はアカダニの餌食になるので、身の回りの植物にアカダニが付着しているのを見つけたら、早めの対処が肝心です。
アカダニ対策その1 葉水をする
水に弱いアカダニは、こまめな葉水で駆除と予防をするのが得策です。
霧吹きで水を吹きかけるだけで、アカダニが洗い流されると同時に葉が水を吸収して活き活きとします。
アカダニ対策その2 葉の表面を拭く
お部屋の中の観葉植物に、埃がたまっていませんか?
アカダニは埃の中で繁殖しやすいため、定期的に葉を拭いて、アカダニを埃ごと除去するようにして下さいね。
アカダニ対策その3 植物用薬剤で駆除する
植物や野菜に用いることができる殺虫剤で、アカダニを含めた害虫を一斉駆除してしまう方法もありますが、昆虫用の殺虫剤では効果がない場合があるので、薬剤を選ぶ際には対象となる害虫を確認しましょう。
植物だけでなく、コンクリートや壁などいたるところに生じるアカダニ
本日は、植物の害虫として「アカダニ」をご紹介しました。
しかしながら、アカダニは植物のみならず、コンクリートの表面やベランダ、建物の外壁など、私たちの身近なところでウジャウジャとうごめいています。
アカダニは人体に直接悪影響を与えるものではありませんが、潰れた際に出る体液が皮膚に付着することで、痒みや湿疹を生じさせることもありますので、植物に付着しているのを見つけても、素手でつまんで潰すことは避けるようにして下さいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ダニと言っても色々な種類がいますので、知らず知らずのうちにダニが家の中で増えていた…ということがないようにダニ対策はしっかりと行ってくださいね。