最近ではペットを飼っているお家が増えていますが、“身の回りのダニ対策”として忘れてはならないのが、ペットに寄生するダニの駆除です。

「こまめにシャンプーしているから」「定期的に薬をあげているから」・・・と、安心していてはいけません。

ペットは、ダニによって命を落とすことさえあります。

大切な家族の一員であるペットをダニから守るために、今一度、ペットのダニ対策として適切な方法を考えてみてください。

ペットへのダニ対策について

今回は、【ペットへのダニ対策】をテーマに、正しい対処法をご紹介することにいたしましょう!

ペットの血を餌とするマダニ

ひと口に「ダニ」といっても、その種類は様々です。

家の中に潜むダニの代表格といえば、埃や食品、人間のフケやアカ等を餌とする「イエダニ」や「コナダニ」ですが、その一方でペットなど動物の血液のみを餌とする「マダニ」という種類もいます。

この「マダニ」こそが犬や猫の身体に付着して吸血し、やがて繁殖してその数を大増殖させていくのです。

マダニに吸血されることで、ペットが貧血状態になったり、感染症を起こしたりし、場合によっては死に至ることもあります。

ペットに付着して間もない、吸血前のマダニは若ダニで1.6㎜、成ダニで3~4㎜と小さく、ペットの体をくまなく観察したとしてもすべてを肉眼で見つけるのは困難で、マダニが繁殖してペットをむしばんでしまう前に、ペットにはダニが既にいることを前提とした対策を進めてみてください。

マダニを見つけても、手でつぶしてはいけません

万が一、ペットの体にダニの様なものを発見しても、マダニは吸血時、口の突起物を皮膚の柔らかい場所に食い込ませているので、絶対に手で取ってはいけません。

そのため、引っ張っても突起物ごと綺麗に取ることは出来ません。

ペットの体にダニの一部が残ってしまうと、皮膚炎や感染症の原因ともなりまので、マダニらしきものが付着していたら、早めに動物病院を受診し、適切な処置を受けるようにすることをオススメします。

シャンプーしているから安心、ではありません

ダニやノミの対策として、ペットをシャンプーで清潔にしてあげている飼い主さんも最近は増えていますが、シャンプーは、ペットの体で動き回るノミ対策には一定の効果を発揮してくれますが、その場でじっとして吸血し続けるマダニ対策にはあまり効果は期待できません。

むしろ、シャンプーによってダニの体が引きちぎれ、前項のような皮膚炎や感染症の原因につながってしまうことや頻繁なシャンプーによって必要な皮脂が取り除かれ、乾燥や皮膚炎を引き起こす可能性もあります。

愛するペットのため、毎日シャンプーしてあげたい気持ちはよ~く分かりますが、洗い過ぎにはくれぐれもご注意ください。

ダニ対策の薬剤は「動物病院処方のもの」を

ペットの体に潜み、吸血によって繁殖していくマダニの対策として、一般的なのは「薬剤」です。

ただし、ドラッグストア等で市販されている皮膚滴下タイプの場合、効果が弱く、しかも一時的であるものがほとんどで、体重が軽かったり、老いているペットに対して自己判断で使ってしまうと、愛するペットが体調不良を引き起こしてしまう原因ともなります。

ここはやはり動物の専門医によって処方された薬剤で、適切な対応をするのがお勧めです。

病院で処方される薬には皮膚滴下タイプの他、経口薬もありますから、ペットのライフスタイルや体調に合ったものを使ってくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ペットにダニが付いたからと放置している飼い主の方もいますが、ペットが身体を痒そうにしていたら、ダニがいないかどうか少し観察してみて下さい。

ペットから家の中に広がり、そこから人へ…という危険性もありますので、ペットを飼われている場合は注意して下さいね。