あなたが普段実践しているダニ対策、その目的はどこにありますか?
この問いに対して、「もちろん、ダニを死滅させること!」とおっしゃる方は、少なくないかもしれません。
しかしながら、「死滅させること」を目的としたダニ対策では、かえってダニによる健康被害を深刻化させてしまうこと、ご存じでしょうか?
本日は、今一度【ダニ対策の目的】を見つめ直し、本当に有効な対策を検討していきましょう。
ダニを殺してしまったら、本来の目的から遠ざかってしまいます
ダニ対策の目的を「死滅させること」としている場合には、殺虫剤等の薬剤を一気に散布することで事足りるかもしれません。
しかしながら、ダニを死滅させた後、あなたは更なる健康被害に苦しむことになるでしょう。
ダニの厄介なところは、「死んだあとに残る死骸自体がアレルゲンとなること」です。
むしろ、吸血性のマダニを除けば、生きている限りはダニ自体が人間に被害を与えることはありません。
問題なのは、ダニの脱皮殻や糞、そして死骸がアレルギーを生じさせること。
この点を見誤れば、ダニを死滅させたことで安心しきってしまい、肝心なダニ対策が正しく行われない可能性が高まってしまうといえます。
ダニ対策の目的は「ダニを死滅させること」ではなく、「アレルゲンを取り除くこと」にあります。
死滅させた後には死骸を取り除くことまでを徹底しなければ、良かれと思って取り組んだ対策が、かえって事態を悪化させることになりますので注意してくださいね。
ダニは「死滅させる」ではなく「取り除く」ことが大事
「アレルゲンを取り除く」ことをダニ対策の目的として、「死滅」ではなく「除去」に主軸を置いた対策を行いましょう。
生きたダニが生じさせる糞や脱皮殻、そして死んだ後のダニを除去するために、あなたはこまめに掃除機をかけたり、洗濯をしたり、水拭きをしたりなどの「基本的な掃除の徹底」を大切にしなければなりません。
そして、生きたダニへの対策としては「そもそも数を増やさないこと」と「生きたまま捕獲すること」の2つの観点からの取り組みが重要です。
数を増やさないためには、ダニにとって快適な環境をつくらないための工夫が必要となります。
具体的には、
掃除の徹底
ダニの餌となるホコリやゴミ、皮膚、垢、髪の毛などのゴミを放置しないこと。
掃除の徹底については、こちらの「ダニ対策の盲点と対策」も参考にしてみてください。
ダニが嫌がる環境作り
高温多湿状態を作らないようにすること、具体的には、布団を乾燥させること、換気して湿度を下げることなど
上記2点が効果的ですが、これらはすでに日頃のダニ対策として行っている方が多いのではないでしょうか?
また、目で見て確認することが困難なダニを捕獲することは極めて難しいですが、そんなときに重宝するのが本サイトでもご紹介しているダニピタ君などの「ダニ捕獲シート」が有効です。
捕獲シートを活用すれば、集まったダニを死骸にしてしまう前にシートごと捨ててしまえるので、生きたダニへの対策としてはとてもお手軽です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ダニ対策上、重要なのは「ダニから生じるアレルゲンの除去」と「生きたダニを殺す前の除去」。
この2点を意識して、本当に効果のあるダニ対策の実践を心がけてみてくださいね。