一般的なご家庭では、「大掃除」といえば年末の恒例行事となっているケースが多いかもしれません。

ですが、「ダニ対策」の観点から言えば、大掃除は“秋”に行うのが最も理に適っており、効果的であることをご存知でしょうか?

大掃除とダニ対策は季節の変わりに目にするのがオススメな理由とは?

本日は、【大掃除とダニ対策】をテーマに、役立つ情報をご紹介させて頂きます。

秋の大掃除がダニ対策に効く、3つの理由

なぜ、秋の大掃除がダニ対策に有効なのでしょうか?

その理由は、大きく分けて3つの観点にあります。


1.夏にフル稼働したエアコンの汚れが、カビ・ダニ発生の原因になる
2.梅雨〜夏に繁殖したダニは、寒い季節にアレルゲンと化す
3.衣替えと大掃除をセットにすることで効率良く掃除が進む

早速、一つひとつの項目についてチェックしていきましょう。

夏のエアコン汚れ、そのまま放置するのは厳禁

夏に稼働したエアコンの内部には、埃や汚れがたっぷり詰まっていて、冬になり寒くなれば、そこに結露がついてカビが生じる可能性が非常に高くなってしまいます。

そうなると、エアコン内部でカビを餌とするダニが大量発生したり、そのままの状態でエアコンを稼働させた場合に大量のカビ胞子やダニが吐き出されることになったりする等、その部屋で生活する人の健康に害を与えることになりかねません。

こうした背景から、夏のエアコン汚れは冬の稼働以前に取り除いておくことが肝心であると言えます。

とはいえ、エアコン掃除には時間も手間もかかりますし、ご自身で掃除を行う場合、どうしても掃除の際に周囲に埃等が落ちてしまいますから、周辺掃除と併せて大掃除の一環として行うのが最も効率的なのです。

夏に繁殖したダニの糞や死骸は、秋以降「アレルゲン」となります

梅雨から夏にかけての高温多湿の季節には、家の中のいたるところでダニが大量発生します。

秋になって涼しくなるとダニの数は減りますが、その分、死骸や糞といったアレルゲンが増えます。

十分な掃除をせずそのまま放置しておけば、鼻炎や喘息、皮膚炎等の発症の原因ともなってしまうため、注意が必要です。

家の中に蔓延するアレルゲンをしっかり取り除くためにも、秋の大掃除が肝心であると言えます。

衣替えと併せて、秋の大掃除を

季節の変わり目は「衣替え」の時期でもあります。

衣類の入れ替えのタイミングで普段閉めきりがちなクローゼットやタンスの掃除・換気も行えば、内部の清潔を保ち、多湿な状況を改善できるのでオススメです。

また、衣替えによって目に見えない埃やダニが周囲に広がる可能性が高いため、部屋の掃除も併せて行えることが理想的です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本では「一年の終わりに埃を落として爽やかに新年を迎える」というのが慣習として根付いていますが、ダニ対策を考える上では、「大掃除は秋に行う」のが効果的です。

これからは、「秋の大掃除」をご家庭の新習慣とされてみてはいかがでしょうか?