寝具やカーペットなどを選ぶ際、「防ダニ加工」の記載に有無に注目してますか?

せっかく選ぶなら「防ダニ加工」が施してあるものが安心。

とはいえ、どのような加工が「防ダニ」とされているのか、安全性や危険性は?

そしてその効果いつまで有効なのか等、「防ダニ加工」に関わる具体的な定義をご存じの方はあまりいらっしゃらないかもしれません。

防ダニ加工の効果とは?安全性や危険性は?

そこで、本日は、布団や絨毯、カーテンに表記される「防ダニ加工」の定義についてご紹介することにしましょう。

基準は「忌避(きひ)効果」と「増殖抑制効果」の2つ

防ダニ加工の認定は、インテリアファブリックス性能評価協議会が行っています。

品質基準は「忌避(きひ)効果」と「増殖抑制効果」の2点で、認定を受けるには専用の薬剤を用いた防ダニ加工が施されていなければなりません。

「薬剤」というと、少々不安になってしまう方もいらっしゃるでしょう。

ですが、ここで使用される薬剤については、忌避(きひ)効果であれば“ダニを寄せ付けないこと”、増殖抑制効果であれば“ダニを増やさないこと”が目的とされるため、いずれも殺虫レベルの強い刺激があるわけではありません。

加えて、認定審査の過程では、毒性試験や皮膚刺激試験で有害性がチェックされ、安全が確認されていますのでご安心ください。

参考:インテリアファブリックス性能評価協議会「防ダニ加工認定製品自主基準の概要」
http://www.interior-seino.gr.jp/index/mite_std.html

防ダニ加工で保障されるのは「3年使用後の効果」

ところで、たとえ「防ダニ加工」とされている製品であっても、実際に使用する上では「その効果がどの程度続くのか」が気になるところだと思います。

この点、インテリアファブリックス性能評価協議会では約3年使用後の状態を人工的に作り出し、その状態で効果の判定を行うとのことです。

つまり、使用を開始してから向こう3年程度は効果が持続するもの、と考えることができます。

ただし、使用状況や保管状態、周囲の環境によって若干の差が生じるであろうことは、言うまでもありません。

防ダニ加工の効果の目安として、ざっくり「3年」と把握しておくと良いでしょう。

このように、寝具やラグなど、身の回りの製品に施されている防ダニ加工は「使用する薬剤の強さが抑えられている」「永久に続くわけではない」ということもあり、ダニ対策として万全とは言えません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

よって、たとえ防ダニ加工の製品を使用しているとしても、併せてご自身でもダニ対策を行い、万全の体制を整えておくべきです。

こまめな掃除、洗濯といった基本的なケアは、ダニ対策だけでなく、製品を長持ちさせる上でも大切であると言えます。

もちろん、生きたままダニを捕まえてくれるダニピタ君などのダニ捕獲シートも活用する等、できる限りの対策を講じておくと安心ですね。