布団のダニ対策の代表格といえば「天日干し」ですが、正しいやり方で行わないとほとんど効果が得られないことを、あなたはご存知でしょうか?
良かれと思ってせっせとこまめに布団を干していても、方法が間違っているせいで無駄な努力に・・・なんて勿体ないですよね。
ダニ対策に有効な布団干しの方法とは?
本日は、【ダニ対策に有効な布団干しの方法】をご紹介させて頂きます
「天日干し」の一番の目的は“布団を乾燥させること”
まず大前提として知っておくべきは、「布団干しでダニを死滅させることはほぼ不可能である」ことです。
生きたダニの致死温度はおよそ60℃といわれていますが、布団干しでこのレベルまでの高温状態を保つことは、真夏でも困難です。
ただし、天日干しで布団内部の湿度を下げ、ダニが快適に生存しづらい環境をつくることはできます。
ダニは湿度の高い場所を好みますから、布団を乾燥させることでダニを弱らせ、徐々にその数を減少させることが可能となります。
布団の乾燥状態を保つためには、「湿気をこまめに取り除くこと=こまめな天日干しを心がけること」が重要です。
太陽光の“熱”で一気に退治するのではなく“乾燥”でダニを弱らせるイメージだからこそ、一日完結ではなく長期的な対策として、布団干しを続けましょう。
ダニ対策に効く!布団干しの方法
ダニ対策としての布団干しは、簡単なひと工夫でぐんと効果をアップさせることができます。
布団に黒い布をかける
布団干しの際、布団を黒い布袋に入れているご家庭を見かけたことはないでしょうか?
黒い布で覆うことで布団が熱を吸収しやすくなり、布団の表面温度を高め、内部の湿度を下げることができます。
ちなみに、ネット上では「黒いビニール」を用いる方法を紹介しているサイトがありますが、ビニールを使うと内部が蒸れてしまうことがあるのでオススメ出来ません。
「布団干し」と「布団の掃除機掛け」をワンセットで行う
ダニによるアレルギー被害を避けるために、布団干し後は、表面に付着するダニの死骸や糞を除去することが大切です。
掃除機で丁寧に吸い取る、もしくはブラシで払う等して、アレルゲンを取り除きましょう。
また、布団を取り込む場所、敷く場所の掃除もお忘れなく。
せっかく布団をきれいにしても、その後置く場所にダニの死骸や糞があったら、何の意味もなくなってしまいます。
布団だけでなく、マットレスも天日干しをする
ダニは、布団だけでなく下に敷いているマットレスにも多く潜んでいます。
マットレスは布団以上に高温多湿状態になりやすいので、寝具のダニ駆除を考える上では、こちらのダニ対策にも目を向けましょう。
ただし、布団干しによるダニ対策は、太陽光をしっかりと感じることのできる真夏以外はさほど効果を期待できません。
湿度の高い時期に無理やり干しても、かえって布団に湿気を含ませるだけなので、干すタイミングには注意が必要です。
加えて、元気なダニは加熱や湿度の低下を感じると、より快適な環境を求めて布団内部に潜り込み、そこで生きて繁殖し続けます。
せっかくの布団干しが、結果的にダニを奥に追いやって除去を難しくさせる場合があることを忘れてはいけません。
布団干しではに加えて「生きたダニの駆除」も行うと効果的
冒頭でも触れたとおり、布団干しによる乾燥の効果でダニを弱らせることはできても、熱によって死滅させることは困難です。
また、状況によってはかえって布団干しが逆効果となる可能性もあり、完璧な対策とは言えません。
唯一の確実な効果としては、「表面に付着したアレルゲンを外に払い落とすことができる」ことでしょうか・・・?
寝具に棲みつく生きたダニへの対策には、「ダニ捕獲シート」が便利です。
布団干しによるダニ対策と併せ、生きたダニをおびき寄せる方法で対策を講じることで、効率良くダニ駆除を進めることが可能となります。
ダニ捕獲シートは死骸ごと集めて捨てることができるので、布団にアレルゲンを残す心配がありません。
設置するだけでダニ対策ができる“お手軽さ”が魅力です♪