家庭内でダニの潜伏場所と考えられている場所といえば、何と言っても「寝具」です。
冬時期には羽毛布団をご愛用の方も少なくないと思いますが、一方で「動物由来の素材を用いる羽毛布団にはダニが湧きやすい」とお考えの方もいらっしゃるようです。
羽毛布団に潜むダニに要注意!
本日は、羽毛布団とダニをテーマに、その真偽を確認してみたいと思います。
意外にも、羽毛布団はダニに強い!
結論から言えば、「羽毛」は数ある寝具の素材の中でも、比較的ダニ被害に遭いにくい素材とされています。
その理由として、羽毛は加工段階でしっかり不純物が取り除かれ、何度も洗浄・殺菌され、その後に乾燥されるからです。
布団の中材になるまでに、入念な加工段階を経ているため、新品の状態でダニが付着している可能性は極めて低いと考えて良いでしょう。
加えて、羽毛布団には、中の羽毛が飛び出さない様に非常に目の細かい生地が用いられています。
具体的には、「高密度織」「ダウン・プルーフ加工」を用いているものが大半ですが、織り目に隙間のある通常の生地と比べて、しっかりと隙間なく織り上げられています。
こうした加工のおかげで、羽毛が飛び出す心配も、ダニが入り込む余地もありません。
ただし、あまりにも安価に販売されている羽毛の場合、洗浄が十分でなかったり、生地の状態が悪く織り目に隙間があったりすることがあります。
一般的に、羽毛はダニに強い寝具ではありますが、安心して使用するためには“質の見極め”が肝心であると言えそうです。
ダニ対策に!羽毛布団のお手入れ方法
ダニに強い羽毛布団でも、長く使っていれば、やはりお手入れが必要になります。
表面の生地が汚れて雑菌が気になることがあるでしょうし、生地の織り目が緩んでダニが入り込むことも考えられます。
羽毛布団のダニ対策として、日頃から実践できるお手入れ方法をご紹介しましょう。
こまめな陰干し
布団内部はどうしても高温多湿になりがちですから、通常の布団同様、こまめに乾燥させるよう心がけましょう。
ただし、炎天下の中での天日干しは、デリケートな羽毛布団には不向きです。
日差しの強い日にはカバーをかける、日陰に干す等の工夫をして、布団をカラっとした状態に保つようにすると、ダニ・カビ・臭い対策に効果があります。
なお、布団干しの際に、布団を叩くのは止めましょう。
生地を劣化させ、中の羽毛が飛び出してしまう恐れがあり、布団にダニが付着していた場合、叩くことで死骸がバラバラに砕け、アレルゲンを飛散させてしまう可能性もあります。
掃除機がけ
生地表面に付着しているダニは、定期的な掃除機がけで除去するようにしましょう。
2週間に1度を目安に、布団の表面にゆっくり掃除機をかけていきます。
既に中に入り込んでしまったダニを取り除くことは出来ませんが、掃除機により布団の表面にいるダニの除去に効果的です。
まとめ
ふんわりと心地良さの感じられる羽毛布団に包まれて眠りにつく瞬間は、至福の時ですよね。
羽毛布団を正しくケアして、より一層快適な睡眠を手に入れましょう♪